NO12 生涯投資家

今回は本業の投資業というより、村上ファンド事件で有名になってしまった村上世彰氏の著作を取り上げます。あの事件を振り返ってみたい方、世間の記憶が薄れた今だからこそ冷静に読んでみると面白い本だと思いますよ。
 

生涯投資家
生涯投資家
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村上 世彰
文藝春秋
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両親は、私が大学に入るまで毎年十一万円を贈与し、私の名義で株を買い続けてくれた。なぜ十一万円かというと、当時は十万円までの贈与は非課税だった。

村上さんは父親も投資家だったらしく、さすがに素晴らしい贈与と投資方法ですね。しかも当時は日本株のリターンも素晴らしく、200〜300万円の贈与で投資した株式は約2,000万円まで膨れ上がったようです。私も子供ができたら毎年出来る限り現金を贈与して株式に投資してあげたいものです。


10p

私が自分で株への投資を始めたのは、小学三年生の時だ。(中略)十年間のお小遣いを一括前払いということで、百万円の現金を手にした。

自分の子供にも早くから株式投資もさせようと思うのですが、いつから始めさせるかは難しい問題ですね。村上氏は灘中学に入学できるほどの切れ者ですから、普通は早くても複利の意味がきちんと理解できるようになる小学校5、6年生くらいからでしょうか。 

50p

私はこれまでの経験から、人をマネジメントしたり日々の事業を運営することは苦手であることを自覚している。投資家と経営者は、まったく違うのだ。

私もどちらかと言うと、事業よりも投資に興味があるのですが、ファンドというのは非常に狭き門で職業にするのはなかなか難しいのが悲しいところです。

130p

裁判官から、「『ファンドなのだから、安ければ買うし、高ければ売るのは当たり前』と言うが、このような徹底した利益至上主義には慄然とせざるを得ない」と、すべてのファンドを否定するような言及までなされた。

事件当時、一審で判決を述べた高麗邦彦裁判官の発言ですが、資本主義とはなんたるかを全く理解しておらず、これが曲がりなりにも日本の最高峰のキャリアを持つ方の発言だと思うと、それこそ日本の未来に暗澹たる気持ちを抱くのは私だけでしょうか。

134P

鉄道事業は、よほどおなしな設備投資や経費の形状を行わない限り、必ず利益を生み出す。ただし生み出せる利益の範囲は限られている、ということだ。

ということは株価がバブルになりすぎ、投資対象が見つからない時に適した投資先ということでしょうか。とは言え、日本株にはあまり触手が伸びないのですが、、

162p

ITバブル崩壊ののち、私はクレイフィッシュやサイバーエージェントなどの企業に、ファンドとして投資を行った。(中略)保有する現預金よりも時価総額がはるかに低いまま推移していたからだ。純粋に「割安な株」だったのだ。

ITバブル崩壊(IT部門)やリーマンショック(金融部門)など特定分野でバブルが弾けたときは逆に絶好の投資の機会になりますね。現在(2017年末)時点では米国株も日本株も絶好調でなかなかこういう銘柄が見つかりません。

 

実践したいこと
子供ができたら毎年出来る限り現金を贈与して株式に投資する
バブルが弾けたときは積極的に投資する

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