No13 LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

今回は2016年に大ヒットしたライフシフトです。2017年に読んだ本では一番面白かったです!
 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
リンダ グラットン アンドリュー スコット
東洋経済新報社
売り上げランキング: 18
私たちはいま途方もない変化のただなかにいるが、それに対して準備ができている人はほとんどいない。(中略)その大きな変化とは、長寿化の進行である。(中略)今先進国で生まれる子供は、50%を上回る確率で105歳以上生きる

私の年齢に近い今20歳のケースでも半分近くの人が100歳まで生きるだろうとのことです。嬉しい反面、
・できる限りギリギリまで仕事を引退しない覚悟
・労働に頼らない収入の確保
・熱中できる趣味
・できるだけ幅広い友人
を作る意識が必要になりそうです。
25p

代わって登場するのがマルチステージの人生だ。たとえば、生涯に二つ、もしくは三つのキャリアをもつようになる。まず、金銭面を重視して長時間労働を行い、次は家庭とのバランスを優先させたり、社会への貢献を軸に生活を組み立てたりする。

筆者はこれをポジティブな変化と捉えていますが、こういうことが容易に出来るのは相当優秀人だけで多くの人はこなすべきタスクが増えることに怒りや苦しみを覚えるだけな気もします。たとえ仕事が定時に終わったとして、そのあと副業になり得るレベルの趣味をこなしている人は今どれだけいるでしょうか。。
 69p

私長寿化に関連して最もよく論じられている経済問題は、とくに先進国で公的年金が財政面で持続困難になりつつあるという問題だ。

ここでは年金の持続性がテーマとして取り上げられ、日本が課題の筆頭としてされていました。もう絶望感しか感じませんね。働く人10人で老人7人を支えるなんて絶対無理でしょう。遅れて年金制度を導入しだした発展途上国は積立方式を採用しているようで先進国はこれから地獄の苦しみを味わうことになりますね。

92p

高齢化が経済に及ぼす影響は大きい。

日本でも介護施設を運営するチャームケアなどは実績が拡大し続けており、株価でもきちんと評価されていますね。バフェットなどの著名な投資家が投資している高齢化関連の銘柄がないか確認してみようと思います。

参考:チャームケアの株価推移

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97P

都市で暮らすこと、とりわけいわば、「スマート・シティ(賢い都市)」に住むことを望む人が増えているのだ。

私は不動産投資にも興味があるのですが、今後はますます郊外と都心の格差が広がり、特に裕福な外国人のマネーが流入する可能性のある六本木、銀座などはさらに上昇する可能性が高いと考えています。

124p

ITか自分のスキルの価値が落ちてきたとしても、そのスキルを売り、別のスキルを買うわけにはいかない。そのため、無形の資産への投資は慎重におこなう必要がある。

自分がこれならどのようなスキルを身につけるべきかはこれがあるが故に非常に重要かつ難しい問題です。例えば少し前は外資系金融機関向けのスキルがもてはやされましたが、リーマンショック以降はAIなどに代替される可能性が著しく高まっており、人気や激務、就職難易度に比べて割に合わなくなってきていると思います。

198p

どこでも通用するスキルを職場で習得しようと思えば、それを支援してくれる企業を見つけなくてはならない。(中略)従業員の能力開発を支援する意志と能力がどの程度あるかは、会社によってまちまちだからだ。

不動産市場同様、企業の人気も格差が広がり続けることでしょう。そのとき組織の幹部候補は新卒採用、中途は例外を貫く日系企業はますます辛くなると思うのですが、さてどうでしょうかね。。

207p

(筆者が描くモデルケースの一人である)ジェーンは37歳で長女のリリーを、2年後に長男のカルロスを出産する。

私は基本的に本書の主張に賛成していますが、筆者は高齢化を少しポジティブに捉えすぎている面があり、ここはその典型的な記述ですね。37歳で初産、39歳で2人目というのはあまりに楽観的だと思います。

275p

市民が犯しがちな(株式投資の)誤りのパターンがいくつかあるという。
第一は、株式への投資が少なすぎること。
第二は、株式投資をする際に、「局所バイアス」の影響を受けやすいこと。
第三は、勤務先企業の株式を保有しすぎること。
第四は、値上がりしている資産を売却し、値下がりしている資産を保有し続ける傾向があること。
第五は、投資資産を放置しがちなこと。

要はS&P500に毎月リスク資産の一定額を投資し続けなさいということですね。非常に単純ですが、これに勝てる投資方法はなかなかないのではないかと思います。

 

実践したいこと
・できる限り長く楽しめる仕事を見つける
・労働収入意外の収入を確保する(うち、1つは
S&P500に投資する株式収入)
・熱中できる趣味を複数見つける
・幅広い友人を作る

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NO12 生涯投資家

今回は本業の投資業というより、村上ファンド事件で有名になってしまった村上世彰氏の著作を取り上げます。あの事件を振り返ってみたい方、世間の記憶が薄れた今だからこそ冷静に読んでみると面白い本だと思いますよ。
 

生涯投資家
生涯投資家
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村上 世彰
文藝春秋
売り上げランキング: 1,149
両親は、私が大学に入るまで毎年十一万円を贈与し、私の名義で株を買い続けてくれた。なぜ十一万円かというと、当時は十万円までの贈与は非課税だった。

村上さんは父親も投資家だったらしく、さすがに素晴らしい贈与と投資方法ですね。しかも当時は日本株のリターンも素晴らしく、200〜300万円の贈与で投資した株式は約2,000万円まで膨れ上がったようです。私も子供ができたら毎年出来る限り現金を贈与して株式に投資してあげたいものです。


10p

私が自分で株への投資を始めたのは、小学三年生の時だ。(中略)十年間のお小遣いを一括前払いということで、百万円の現金を手にした。

自分の子供にも早くから株式投資もさせようと思うのですが、いつから始めさせるかは難しい問題ですね。村上氏は灘中学に入学できるほどの切れ者ですから、普通は早くても複利の意味がきちんと理解できるようになる小学校5、6年生くらいからでしょうか。

 

50p

私はこれまでの経験から、人をマネジメントしたり日々の事業を運営することは苦手であることを自覚している。投資家と経営者は、まったく違うのだ。

私もどちらかと言うと、事業よりも投資に興味があるのですが、ファンドというのは非常に狭き門で職業にするのはなかなか難しいのが悲しいところです。

130p

裁判官から、「『ファンドなのだから、安ければ買うし、高ければ売るのは当たり前』と言うが、このような徹底した利益至上主義には慄然とせざるを得ない」と、すべてのファンドを否定するような言及までなされた。

事件当時、一審で判決を述べた高麗邦彦裁判官の発言ですが、資本主義とはなんたるかを全く理解しておらず、これが曲がりなりにも日本の最高峰のキャリアを持つ方の発言だと思うと、それこそ日本の未来に暗澹たる気持ちを抱くのは私だけでしょうか。

134P

鉄道事業は、よほどおなしな設備投資や経費の形状を行わない限り、必ず利益を生み出す。ただし生み出せる利益の範囲は限られている、ということだ。

ということは株価がバブルになりすぎ、投資対象が見つからない時に適した投資先ということでしょうか。とは言え、日本株にはあまり触手が伸びないのですが、、

162p

ITバブル崩壊ののち、私はクレイフィッシュやサイバーエージェントなどの企業に、ファンドとして投資を行った。(中略)保有する現預金よりも時価総額がはるかに低いまま推移していたからだ。純粋に「割安な株」だったのだ。

ITバブル崩壊(IT部門)やリーマンショック(金融部門)など特定分野でバブルが弾けたときは逆に絶好の投資の機会になりますね。現在(2017年末)時点では米国株も日本株も絶好調でなかなかこういう銘柄が見つかりません。

 

実践したいこと
子供ができたら毎年出来る限り現金を贈与して株式に投資する
バブルが弾けたときは積極的に投資する

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NO11 MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法

今回は最近実行している米国株投資に関する書籍を取り上げます。日本人が書いた数少ないまっとうな米国株向けの書籍ですので、米国株をメインに投資している人には強くお薦めします。
 

MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法
広瀬 隆雄
東洋経済新報社
売り上げランキング: 8,563
MarketHack流 投資術10ヵ条は以下のとおりです。
①営業キャッシュフローのよい会社を買え
②保有銘柄の四半期決算のチェックを怠るな
③業種・株価の動きが荒々しい銘柄と、おとなしい銘柄をうまく使い分けろ
④分散投資を心がけろ
⑤投資スタイルをきちんと使い分けろ
⑥長期投資と短期投資のルールを守れ
⑦マクロ経済がわかれば、投資家としての洗練度が格段に上がる
⑧市場のセンチメントを軽視する奴は儲けの効率が悪い
⑨安全の糊代をもて
⑩謙虚であれ(投資の勉強に終わりはない)

第1章を丸々割いて説明しているこの10ヵ条は米国の個別銘柄投資を行う投資家にとって繰り返し読む価値があります。特に私は「グロース株のつもりで買ったはずが、株価が下落した途端、バリュー株だと思い塩漬けしてしまう」タイプですので、今でも時折思い出したように読んでは初心を忘れないようにしています。


62p

個人投資家は10〜16銘柄に抑えたい

保有銘柄が少なければ少ないほど、過大なリスクを抱えることになりますが、その一方で20銘柄を超えるとさらにもう1銘柄加えることによる効果が感じられないほど薄くなるようです。私はまだたばこ銘柄のアルトリアしか保有していないので、資金が溜まり次第銘柄を追加する必要がありますね。
参考:MOの株価推移 赤丸が購入タイミング

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72p

ポートフォリオは業種を分散させる

当たり前のことではあるのですが、税制や景気の流れである時点では特定のセクターが注目されることが多いですから、同じような業種の銘柄ばかりを買わないように気をつける必要があります。

例えば、たばこ銘柄のアルトリアは左下の消費安定株に位置しますから、次はそれ以外の場所に位置する銘柄を買うべきだということですね。

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MarketHackより

87p

相場が良い時、投資家は不思議な「不死身」感に囚われ、危険に対して鈍感になってしまいます。

私は今一般メディアでも取り上げられるほどになった仮想通貨にこの「不死身」感を強く感じています。ここからの急落相場では悲劇が待ち構えていると思うので、保有している人のためにも下落するとしても緩やかに落ち着いてほしいものです。

 

168P

底値圏の株には手を出さないこと

詳しくは本書を読んでほしいのですが、アメリカには例えば株価が10ドルを割った場合、年金などの機関投資家がその銘柄を売却するルールがあるそうで、その後は株価が下がる一方ということになりかねません。

実践したいこと
ポートフォリオを意識しながら冬のボーナスで個別銘柄を購入する

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NO10 医師の経済的自由

本業が医師の方が書かれた資産形成のための書籍ですが、最近読んだ書籍の中では最も中身が濃い一冊でした。医師でなくとも所得が高めのサラリーマンには特に参考になると思います。

医師の経済的自由-豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス
自由気ままな整形外科医
中外医学社 (2017-01-25)
売り上げランキング: 34,840
私は、次のような枠組みで資産形成を考えています。
①生活習慣・お金に対する心構え
②税法
③資産形成の総論
④資産形成の各論

最近何らかの保険に入ろうかと検討中なのですが、その過程で保険控除の複雑さに音を上げそうになっています笑 どうやって資産を増やすかを考える前にFP2級でも取って最低限の税法知識を身につける必要がありますね。


69p

東本多翁は、著書の中で「四分の一」貯金を推奨しています。しかし、医師のように年収1000万円を超える方なら、「四分の一」ではなく「二分の一」貯金を推奨しています。

この文章からもわかるように著書はかなりストイックに貯金を行ってきたようです。普通のサラリーマンではなかなか「二分の一」貯蓄は難しいと思いますが、「三分の一」それが難しくても「四分の一」貯蓄は心がけたいものです。

72p

例えば、私は不動産投資を行うにあたって、次のような枠組みを検討しました。
収益1棟マンションや収益1棟ビル…法人名義で購入
築古木造戸建て…個人名義で購入

詳しくは本文で説明されていますが、要は収益物件は税率負担を下げるために法人名義で、築古物件は本業の節税を行うために個人名義で購入するということですね。ちなみに築古木造戸建ては4年での減価償却となるようです。

73〜74p

私は新規の投資を検討する際、損失が発生した場合の税制での規定を必ず確認しています。(中略)しかし、REITの分配金は個人では分離課税なのに、法人では損益不算入の適用がない等の例外があるので油断できません。

こういう理由がよくわからない理不尽なルールが無数に存在するんですよね、、 今年損切りしたETFでも何らかの利益と損益通算できないか調べないといけません。

79P

逆に、超過利潤を得る行為は、次のごとくだと考えています。
・小規模な私立病院に務める
・開業する
・割の良いアルバイトをする
・中古住宅を購入する
・中古車を購入する

この書籍の内容と合わせて考えると、港区青山か千代田区番町の中古物件を購入するのが良いようですね。最も中古とはいえこのような立地の不動産は普通のサラリーマンでは手が出ないと思いますが。。

80p

そして、資産形成を行う上で、もうひとつ重要な事があります。最も適した時期に最も適した場所にいることです。

この良い例として1990年代後半に米国の投資銀行に就職すること、2009年に株式市場に参戦すること、悪い例として1990年に日本の不動産市場に参入することが挙げられていました。現在、私は積極的に米国株投資の機会を探っていますが、一般的に言えば過熱気味の時期であることは心がける必要がありますね。

82p

私は不動産ではドミナント戦略を、金融資産では超長期逆張り投資戦略を選択しています。

不動産では、どうせ日本の不動産で値上がりが見込みやすいエリアは千代田区・港区・中央区に限られていますから、このエリアに住んで近所に割安な物件が売りに出されたらすぐに買うという手法が有用なようです。一方、金融資産では住む場所に関係なく、株価が上がっている株式を購入するのがセオリーですね。ちなみに89pには著者の投資先も書いてありましたが、意外なことに50%は日本株だそうです。もっともうち、65%はリーマンショック時に買い付けたJREIT、東北地震後に購入した電力株とのことで、その鑑識眼は本当に素晴らしいです。

115p

私の不動産投資戦略は次のごとくです。
・立地が良い物件を取得する
・自宅から徒歩圏内の物件を取得する
・可能な限り自動運転化する
・ランニングコストが安い物件を取得する
・立地に最適化した物件運用を行う

なんと筆者はほぼすべての物件を自宅から徒歩内で購入しているようです。確かにそのほうが管理が楽で効率的ですが、それで以下のようにいくつも物件を保有しているとは驚きです。
収益一棟マンション、ゲストハウス、貸家、貸作業所、区分マンション、コインパーキング、月極駐車場

120p

5億円の大型物件一棟よりも、1億円未満の小型物件5棟のほうが不動産投資の安定性が増します。

サラリーマンでも購入できる物件はだいたい6,000〜7,000万円くらいですから、これくらいの物件を複数保有したいものですね。
131p

全くのメンテナンスフリーはコインパーキングです。国内最大手企業に一括貸ししているため、全く何もしなくても毎月口座に振り込まれます。

こうい立地の良い土地さえ仕入れられればコインパーキングは楽そうで良いですね。まあそれが難しいのですが笑

141p

旅館業開業に際して策定した戦略は次の3点です。
・1棟貸しで固定費(人件費)を削減
・宿泊特化型
・外国人+家族+高所得層に特化

このまま真似したいくらい笑、素晴らしいビジネスモデルです。日本の一人あたりGDP低下、訪日外国人の増加、円安などはしばらく続きそうですから、今後も有望なビジネスモデルでしょうね。

166p

メンターなくして成功することは難しいです。最初は紙ベースの知識習得が必須です。しかし、次のステップではメンターによる直接指導が有効なのです。

とりあえず現在実行している米国株でメンターになる人がほしいのですが。。最近はコメントして返信までもらえるブログが増えているので、まずはウェブ上で色々とアドバイスを貰うのがいいのかもしれません。

174p

・人間としての基礎能力が未完成の高校生までは本流での競争を行うべきである。それなりの才能があるのなら、学歴は費用対効果が最も高い
・大学生・社会人以降では、できるだけ競争の少ないニッチ分野を目指すべき

だんだん教育論みたいな話になってきましたが、筆者の言うとおりいつまでたっても最激戦区(レッドオーシャン)で戦うのは凡人にはきつすぎるので早め早めにニッチな分野に流れていくのが大切ですね笑。

実践したいこと
税金について勉強する(FP2級?)
手取りの「三分の一」は必ず貯蓄に回す
築古木造戸建ては個人名義で購入で、収益1棟ビルは法人名義で購入する
新規に投資する際には損益通算について確認する
不動産を購入する際には6,000〜7,000万円のレンジの物件を購入する
各分野のメンターを見つける

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NO9 ルポ 税金地獄

2冊続けて税金に関する書籍です。朝日新聞らしい切り口でしたが、それほど目新しい視点の話はありませんでした。。

ルポ 税金地獄 (文春新書)
朝日新聞経済部
文藝春秋
売り上げランキング: 26,159
会社名義で国内外の不動産に投資し、十億円規模の資産を築いた。相続対策もぬかりない。不動産取引に使う金は個人名義で銀行から借り、資産管理会社に貸し付ける。その貸付債権を毎年約百万円分ずつ、妻や二人の子に生前贈与する。毎年約百万円までなら贈与税がかからない。

まるで税法を悪用して富を築いたかのような書きぶりですが、会社名義で国内外の不動産に投資し、十億円規模の資産を築いたというからにはもはや一つの事業を統括してきた社長そのものであり、特に問題はないように思います。

23p

東京二十三区内で五棟のアパートを経営する男性(中略)の年収は家賃収入と年金で六千二百万円ほど。(中略)住民税などを含めた納税額は約七百五十万円にのぼった。法人経営にすると、自分や「社員」にした妻の給与、会社名義の生命保険なども経費にでき、(中略)納税額は約三百三十万円。四百万円超の節税になる。

やはり所得がある程度の額に達したら、すぐに法人に切り替えたほうが良さそうですね。株式会社ではなく、合同会社というのも1つのポイントのようです。

29p

財団がまず、父親が贈与したい六億円を出資して株式会社をつくる。その会社が銀行から四億円を借りて、計十億円で六本木や赤坂と言った人気が高い地域にあるタワマンの高層階の部屋を買って人に貸す。そのうえで、息子に会社の株式を贈与する。

王道パターンの1つとして、タワーマンションの高層階による資産圧縮と会社の株式贈与の組み合わせが紹介されていました。もっとも不動産価格下落のリスクをもろに負うことになる点には注意が必要ですね。

58p

子や孫の教育資金を一括して贈与した場合、子や孫一人につき一千五百万円まで贈与税が非課税になる「教育資金贈与」(中略)医療法結婚式や不妊治療費、ベビーシッター代などに使える「結婚・子育て資金贈与」も新たに始まり、一人一千万円まで一括で非課税の贈与ができるようになった。

例えば孫が4人いれば、これだけで(教育資金贈与1,500万円+結婚・子育て資金贈与1,000万円)×4で、1億円が非課税で贈与できるので、タワマン節税などと合わせれば資産数億円くらいまでの人ならば実質非課税で資産を贈与できる気がします。 

実践したいこと
所得がある程度の額に達したら、法人に切り替える。
タワーマンションの高層階による資産圧縮と会社の株式贈与を組み合わせる。
教育資金贈与と結婚・子育て資金贈与は積極的に利用する。

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NO8 金持ちのヤバい資産形成術

国税局調査官の大村さんの書籍を読んでみました。資産家の節税テクニックを網羅しており、資産家を非難するふりをしつつ、節税テクニックを教えているという何とも言えない内容となっています笑

金持ちのヤバい資産形成術 (中公新書ラクレ)
大村 大次郎
中央公論新社
売り上げランキング: 11,580
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38p

(死亡した人と同居していた家族が)330㎡以内の宅地を相続すれば相続税は80%減

本文にも書いてあるとおり、この縛りは全国共通なので、都心部のマンションが一番適していますね。ただし、最近は都内に住んでいても両親との同居を選ばない人も多いので、そのあたりの兼ね合いが難しそうです。

43p

相続税の対象となる土地の評価額は、国税庁が発表する路線価が基準となります。そして路線価は、一つのマンションでは一つの価格しかつかないことになっています。

まさにこれが理由で、タワマンの高層階は一時期非常によく売れたわけですね。すでに若干の対策も取られていますが、今でも現金で持っていることに比べれば、抜群の節税効果があります。

61p

財団がなぜ金持ちの節税アイテムになっているかというと、財団は、税金の面で非常に有利な特典を持っているからなのです。資産家が財団をつくって、自分のお金を拠出するときには、税金がかかりません。

本書だけ読むと、まるで魔法のアイテムのように聞こえますが、本当にこんな事ができるのか検証する価値はありそうです。

71p

医療法人は相続税がかからないのです。

開業医は二代目から急にお金持ちになる理由がようやく分かりました笑 道理で開業医のご子息は何浪しようとも、医学部を目指すわけです。

73p

投資組合自体には全く税金がかからないのです。

これまたすごい事実がさらっと書いてありました。収益は組合員に還元されて、税金は組合員が払うからという建前があるためとのことですが、ということは家族間で投資組合を立ち上げて、配当も消費せずひたすら再投資を続ければかなりのリターンが見込める気がするのですが、本当にそれほど美味しい話があるのか疑問に思うほどです。

87p

被相続人が死亡する前に、生命保険を「贈与」することです。(中略)15年満期で掛け金5000万円の生命保険を例に取ります。(中略)この生命保険は、加入してから14年目くらいまでは、解約払戻金がゼロに近くなります。この生命保険を加入14年目に、息子に贈与したとします。すると、この生命保険の贈与税の対象額はほとんどありませんので、贈与税はほとんどかかりません。が、翌年、満期になると、5000万円の解約払戻金がもらえるのです。

これについては筆者も、「もし税務当局が、これに気づけば、対応策を講じるものと思われます」と書いているくらいですから、やりすぎると税務署と裁判することになるかもしれませんね。 

実践したいこと
住宅を購入するなら都内のタワーマンション
以下、本当に実現可能なのか税理士さんに聞いてみる
・財団を作ってそこに財産を移す
・個人レベルで投資組合を立ち上げる
・生命保険の途中贈与による節税

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NO7 自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編]

レバレッジシリーズで有名な本田直之さんの書籍です。現在は日本とハワイを拠点にしながら生活しているということで羨ましい限りです。私はまさに20代後半ですし、今何をすべきか参考になるだろうと思い、本書を読んでみました。

自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編] (幻冬舎文庫)

 

58p

生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と体、教育と娯楽、愛と宗教の区別をつけない。何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。仕事か遊びかは周りが決めてくれる。当人にとっては、常に仕事であり遊びでもあるのだ。これは、古代中国の思想家・老子の言葉です。

老子さん、良いこと言ってますね笑 早く仕事が余暇と同じになるくらい好きな仕事を見つけたいものです。

404p

景気動向、もしくは個別の事情で多少年収が上がることがあっても、それにつられて生活レベルを上げてしまってはいけない。特に家賃や住宅ローン、車の維持費など、固定費の部分をふくらますのは厳禁です。

今のところ自動車は保有していませんし、家賃も新卒時から変えていないので良い感じですね。次は結婚するときに贅沢しすぎないように気をつけないといけません。

586p

たとえば、これまでまったく経験のない趣味やスポーツをやってみるだけで、大いに学びがあり、思考が活性化します。地域活動でもジムでもワインの会でも、ビジネスと関係のない世界の人々に接する経験は、思考全体に大きな刺激を与えてくれます。

特に一人ではなく、他の人と行動するサークル活動などは視野が広がって良いようです。なお、個人的にも今年からジムに行こうと考えています。

848p

コーポレート・キャリアと並行してパーソナル・キャリアを築くのには、ある程度の時間がかかります。私自身、パーソナル・キャリアがようやくかたちになり、リターンが得られるようになるまで一〇年かかりました。 私は、アメリカ留学時代に、当時始まったばかりのインターネット関連事業の新しいビジネスモデルやベンチャー企業、経営の効率化などについての最新情報を複数の企業に提供していました。振り返ると、これが私のパーソナル・キャリアのきっかけとなりました。帰国後は再就職し、会社員として働きましたが、その間も、留学時代につくったネットワークは維持していました。会社員としてコーポレート・キャリアを築きながら、並行してパーソナル・キャリアをつくり続けたのです。このような私自身の経験からも、若い人たちには、就職してから一〇年間はまずコーポレート・キャリアを深く極めることをすすめます。

よほどの天才でもない限り、まずは企業で技術やネットワークを広げることは大切なようです。また、所属する会社も留学する学校も①可能性が広がるか、②優秀な人がいるかという観点から選びたいものです。

937p

では会社はどうやって選んだらよいのか。それは「お金を払ってでも働きたい」会社で働くということです。私は、二〇代から三〇代前半までは特に、「会社で働くとは投資である」という認識を持つべきだと考えています。六〇歳を過ぎても働き続ける時代、最初の一〇年あまりは投資に回すくらいの気持ちでなければ、実態価値は身につきません。「一円でも給料が高い会社」という基準で選んでも、その会社が数年でなくなってしまったら、また会社に不満があって辞めてしまったら、パーソナル・キャリアどころかコーポレート・キャリアもつくれません。次の場でゼロから始めることを考えると、投資した時間・エネルギーと、得たお金の収支バランスはまったく合いません。 

と思っていたらすぐ先にそのことが明記されていました。なかなか勇気のいることですが、特に若いときには目先の給料より得られるスキルを重視することが必要ですね。

1040p

実際に会社を選ぶとき大切なのは、「勝ち馬」に乗ることです。たとえば「セ・リーグだったら中日を選ぶ」という具合に、優勝しそうなチームに入るのです。(中略)将来性のある業界を選んだら、次は業界ランキングのチェックです。強い会社がますます強くなっていくのがサバイバル時代。

今だったらITが一番伸びそうな業界でしょうか。個人的にはセールスフォースドットコムなどに注目しています。

1267p

パーソナル・ブランドづくりの基本になるのは、なんといってもセルフ・メディアによる情報発信です。ブログ、ウェブサイト、メルマガ、SNS(フェイスブックやツイッター)などの情報発信ツールは、個人サバイバル時代の基本です。そして、これらセルフ・メディアによる情報発信をきっかけにして、雑誌などマスメディアでの紹介やコラム執筆などを働きかける、さらには出版というかたちで、パブリックな場に出ていく。このようなステップを経ることで、しっかりしたパーソナル・ブランドを構築することができます。

自分の場合、本名と写真を公開するもりはないのでちきりんさんみたいにユーザー名とアイコンで徐々にアウトプットしたいなと考えています。彼女の場合、あまりに有名でほぼ素性が公開されているようなものですが。。

1437p

私の場合はアメリカでの情報発信を発展させたかたちで、帰国後は四社の経営者にコンサルティングをして収入を得ていました。これが私のパーソナル・キャリアのベースとなり、今の本業につながっているわけですが、帰国してすぐ、それだけに専念したわけではありません。会社員としてのコーポレート・キャリアも継続していました。その後、ビジネス書を多読するというインプットから、そのサマリーを知り合いに配るといった打診を経て、現在の著述業ならびに出版プロデュースという事業が生まれました。アメリカ時代からここまで、およそ一〇年はたっています。パーソナル・キャリアとは「この道一筋」を究める類のものではありません。いくつもの種をまき、それらがいくつもの段階を踏んで、複合的につくられていく。これが私自身の実感です。

MBA取得・帰国後は会社員を続けながらコンサルティングをしたり、ビジネス書のサマリーを配布することを続けていたとあっさり書いていますが、筆者の努力が並大抵のものではないことが良く分かります。

 これほどハードワークせずに普通の人でも実践できるレベルで、これからの世の中を生き抜く方法はないものか、、といつものことながらぬるい感想を抱いてしまいました。。

実践したいこと
余暇と同じくらい好きな仕事を見つける
生活レベルを上げない
新しい趣味を始める
優秀な人がいて、可能性が広がる学校に留学する
優秀な人がいて、可能性が広がる会社に転職する
その後に繋がる情報発信をする

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